アメリカ人の子供たちにはハリーポッターの原書は難しすぎるって本当???
5、6年前のことです。教室を手伝ってくれていたオーストラリア人留学生がHarry Potterのアメリカ版を手に取り、『アメリカ人はおバカだから、原書は難しくて読めないんだよ。それで易しい英語に書き直してあるんだ。』と言うのです。因みにオーストラリア英語はBritish Englishの流れです。
早速アマゾンからBritish版を取り寄せました。山崎が目を通す前に、教室にやってきたアメリカ人留学生がその本を手に取り、『何書いてあるか分からない。』と言うのです。え~~っ???ま、まさかぁ???
実は、手にしていたのはフィンランド語版でした。それで、読むことができなかったのです。山崎の発注ミスでした(笑)
オリジナル版の『Harry Potter and the Philosopher’s Stone』は、アメリカ版では『Harry Potter and the Sorcerer’s Stone』と訳されています。Philosopherだとアメリカでは「賢者」ではなく、「哲学者」などの意味になるのです。書き直すのにはちゃんと理由があるのですね。
でも私の英語教室では、たくさんの絵本や児童書の原書に触れるうちに、American Englishであろうが、British Englishであろうが、辞書など使わずに話の前後から言葉のもつニュアンスをつかんでHarry Potterを楽しめるようになります。
幼児たちでさえ、いえ幼児たちだからこそ、アメリカ英語でもイギリス英語でも、易しい絵本のお話の中に入り込んで楽しんでいます。絵を通して、日本との文化の違いを感じ取りながら・・・。
Excel English Club 山崎僚子
高校2年生が英検準1級に、2次面接試験、満点合格の快挙!!
当教室の高校2年生が、1月に実施された英検準1級、1次試験に一発合格!! そしてなんと、2月に実施された2次面接試験に、見事満点で合格しました!!
高校に入学したときに、英語の先生から、帰国子女に交じっても遜色ないその英語力はどうやって身に付けたのかと聞かれたそうです。英語教室に通っているからですと答えたそうです。当教室では学校英語は開室当初から封印しております。実は、多読的アクティビティと多絵・多聴・多読の賜物なのです。
小さな頃から家庭で、英語の歌や音源付き絵本に親子で親しんでいたそうですが、アウトプットの機会が必要と保護者の方が判断されて、当教室に入会してきました。年長さんの時でした。
ご家庭での日本語絵本の読み書かせは日課になっていたので、音源付きOxford Reading Tree (ORT)の絵本シリーズの親子読みにも、すっと馴染んでくれました。
このORT絵本のシリーズは、英国80%以上の小学校の国語教科書に採用されています。英国では4~5歳で小学校が始まります。最初は文字のない絵本です。絵を見てお話をするアクティビティから始まるそうです。
心温まるイラストを通して、子供目線で英国の日常生活に触れていくうちに、この生徒さんも自然と英語を聞いた時に、イメージが浮かぶようになってきました。レッスンでは英語オンリーで、5感を使う様々な英語遊びに取り組んでもらいました。
学校でローマ字を習った途端に事件が起こりました。この生徒さんは覚えた英語を片っ端からローマ字で書きだして、最後尾に母音を付けるようになってしまったのです。対策として、ORTのシャドウイングに取り組んでもらうことにしました。
シャドウイングとは、音源を聞きながら、ほぼ同時に真似して言う練習方法です。ORTはStage7辺りになると、1話が10分ほどもありますが、この生徒は毎週、真面目に課題を録音して提出してくれたので、ローマ字問題はすぐに解決しました。発音も元に戻りました。
小4頃からは、「英語で学ぼう!!」というコンセプトで、英語圏の幼児・低学年向け素材を用いて、英語オンリーで考える力を育んでもらいました。身近な体験を50~60字ほどでまとめる英作文も取り入れました。英語のレベルとしては、日本の公立高校入試英語ほどかと思われます。
ORTの他にもたくさんの英語圏の絵本を楽しみ、児童書へと進んでいきました。中1の頃には、Magic Tree Houseのシリーズ1巻~42巻を楽しむようになりました。
中3の時に、“Wonder”に心動かされていたことが、懐かしく思い出されます。この生徒はお気に入りの本があるとお母さんにも勧めるそうです。お母さんは図書館から邦訳を借りて読むそうです。素敵な多読親子です。
Oxford のe-booksを、教室で採用しております。その中の1冊、Dickensの “A Christmas Carol”は、先がみえて途中で飽きてしまうのですが、ネットで時代背景を調べながら読んだら興味が湧いてきたと、高校生ともなると取り組み方が変わってきて頼もしくなってきました。
英検直前に聞き読みを始めたのは、“Deltra Quest”シリーズです。小学生の時に邦訳で完読したそうですが、英語で聞き読みしても、脳内アニメはさほど変わらないとのことです(笑)。
英作文対策は、6カ月前から月に1,2トピックのペースで行いました。面接は直前3回、過去問を使って、ネイティブ講師の指導を受けました。
小学生からペラペラ路線に乗る生徒たちの場合、「話せる英語は書ける」の順で英語をマスターするので、英作文対策は直前数か月で充分です。この生徒さんは、寡黙で慎重なタイプなので、「書ける英語は話せる」の順で一つ、一つ自分で納得しながら準備を進めていました。それが面接での底力になりました。面接対策本の音源を、テキストには目を通さずに、直前聞き流したのも、使える英語表現を耳で拾うことができて、良かったようです。
春から高校3年生の受験生になりますが、多読を続けるそうです。ますます、英語に磨きをかけてくれることでしょう!!
Excel English Club 代表 山﨑僚子
『英語で遊ぼ!! 英語で学ぼ!!』







英語を楽しく続けていただくコツをお伝えしたいと思います
『英語って楽しい!!英語で世界に触れながら、興味も知識も拡がっていくので面白い!!』
幼児も低学年も、高学年、中高生、大人だって、おもしろければ続けたくなります。けれども部活や塾、仕事で忙しすぎると、継続は難しくなります。本、You Tube, 洋画等、自分に合った英語との出会いが全ての鍵です。面白いという思いが隙間時間を英語に向かわせます。登園前の幼児がOxford Reading Club オンライン絵本に自発的に取り組んでいます。音源とゲームも用意されていて、毎朝、自分から親に催促する子はどんどん多聴を進めています。
第二言語習得研究において最も有名な人物の一人、南カリフォルニア大学で名誉教授を務める言語学者のStephen Krashen(スティーブン・クラッシェン)氏は、第二言語習得において大切なこととして、『興味をそそられ、もっと知りたくなること』、『内容がわかっていることに、少し上乗せして新しいことを知ること』の2つを挙げています。言語の土台は無意識インプットで形成されるそうです。
赤ちゃんレベルからスタートする英語絵本は、少しずつレベルを上げていくことができ、いずれ児童書の聞き読みへと導いてくれます。読んであげるなら3才からの易しい英語に書き直されたDisney 絵本は、実は日本の高校入試レベルの英語(Lexile指数より)といわれています。ネイティヴ10歳児向けの児童書は、日本の大学入試レベルほどでしょうか。子供向けといえども、サイエンス、地理、歴史、哲学など内容は多岐にわたります。10才ともなると新聞も読み始めます。
クラッシェン教授はアメリカ駐在の日本人の4歳のお子さんに英会話指導した経験を通し、発話が始まる前に「沈黙期」があることに気づかれたそうです。山崎の教室でも、ペラペラ路線にのった生徒たちには必ず「沈黙期」がありました。大量の無意識インプットの最中に、「沈黙期」が起きるのです。
たくさんの絵本や児童書、YouTube動画を通して、生徒たちは英語圏の子供目線で日常生活や学校生活の疑似体験をしております。
教材用の人工英語ではなく本物の英語に音源付きでたくさん触れていると、文法感覚も身に付いてきます。文法や、言い回しもネイティブの幼な子と同じような間違いをするのがとても興味深いです。
楽しい!!面白い!!を原動力に英語を楽しみ続けましょう!!
Excel English Club 山崎僚子
夏休み Book Club 教室解放
まだ緊急事態宣言前でしたが、一度に大人数にならぬよう大事を取って、
8月の第1週に3日間にわたって教室を解放しました。
小学生のお母さんたちが遠慮して送迎のみにならぬよう、多読体験にお誘いしました。皆さん、お子さんに日本語で読み聞かせた絵本の原書や、ご自分で読んだ和訳児童書の原書を手にとって懐かしそうでした。
小学生と中高校生が顔を合わせるのは珍しく、英語で自己紹介をしてもらうことにしました。もじもじする小学生たちに中高生たちが英語でどんどん質問してくれて、自己紹介を誘導してくれました。
異年齢で取り組んだtadoku的アクティヴィティもとても楽しく、英語ゲームは声に出さないと先に進まないので、交流のみならず発話のよい機会となりました。
遠方のおばあちゃんのおうちに行っていた5才ちゃんはリモートで参加してくれました。絵本の読み聞かせも、ZINGOゲームも、最後の♪Lndon Bridge is Falling Down♪もスクリーンからじ~っとのぞき込んで、元気に受け答えしたり体を動かしたり楽しそうでした。
当教室でいわゆる『多読』を導入したのは8年ほど前ですが、学校の教科書とは無縁にtadoku的アクティビティ(自分のことを話す、書く/日本語抜きの絵カードゲームで会話練習/英語絵本やトピックやニュースを読んで、自分で考えて発表する等々)により、小中学生が会話を始めたり、英検2級に合格することがあったのだと思います。
でも実は、ペラペラキッズが小6で英検準1級に合格するようになったのは、本格的にCD付き絵本や児童書を導入してからです。全ては触れた英語量にかかっているのです。どれだけ楽しく触れたかに・・。
小学生からは『読書記録手帳』に記録してもらっています。星の数やイラスト、コメントで楽しんでいる様子が伝わってきます。幼児は1冊親子読みするごとにリンゴの木にリンゴシールを貼ります。シールがいっぱいになると、本物のリンゴと交換です。週、4,5冊のペースです。昨年のハロウィンの後ずっとリモートレッスンでしたので、おリンゴが3こにも、4こにもなりました。
Excel English Club
山崎僚子
小6と中3が英検準2級に合格!!
7月、8月に1次と2次が行われた実用英語検定準2級に、当教室の小6と中3が見事合格いたしました。
リスニングの得点は30点中、小6が28点、中3が満点の快挙!! 素晴らしいですね!!
そしてなんと中3の得点判定は英検2級合格レベルを余裕で超えていました!!
2人とも英作文を心配していましたが、『話せる英語は書ける』を体現し、見事7割以上の得点でした。朝食は大切か?というような課題でした。お料理や栄養はレッスントークでもよく出てくる話題なので、サクサク書けたそうです。面接も余裕の高得点でした!!
2人揃って、児童書の音源を楽しんでいます。小6は本を開かずに聞くだけだそうです。好きな洋画は『ローマの休日』。字幕なしで何度も観ているそうですよ。中3は本を開いて聞き読みを続けています。最近この中3の心を捉えたのは『Wonder』。
小6は、力を入れている習い事が週に4,5回にもなり超多忙ということで、当教室を巣立つことになりました。好きな洋画を字幕なしで見るなどして、英語を続けていって欲しいものです♡
Excel English Club 山崎僚子
クレヨンの箱から消えた『肌色』は、英語ではなんというのでしょう?
いわゆる日本での『肌色』という色は英語でなんというのかしらと思い、
ニュージーランド人やアメリカ人に確かめたのが懐かしく思い出されます。
pale orangeとか、peachという答えが返ってきました。
こども英会話のホームティーチャーを始めた20数年前のことでした。
いつの間にか日本の教育現場からは、『肌色』という言葉は差別用語?として、
消えてしまいました。ぺんてるは『ペールオレンジ』と表記しています。
さくらクレヨンは『うすだいだい』だそうです。
NHK生活情報ブログに『肌色』が消えたいきさつが詳しく載っておりました。
https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/299152.html