母国語式レッスンの沈黙期
言葉の習得には沈黙期があります。
新入生の幼児たちは、他の子供たちが May I have a rhino please?等と言って動物シールをもらうのをじっと見ています。そして出席票シールをゲットするのに、pleaseのみ言い始めます。数ヶ月沈黙を通す子もいます。4才児がある日突然フルセンテンスで、May I have a lion, please?と発話した時は本当に驚きました。
沈黙期に英語アンテナを立ち上げ、そのアンテナを通して入り込んでくる英語を溜め込む容器を造っているのではと、山崎は考えています。この時期英語遊びに誘い込みますが、決して無理にリピートさせたりはしません。大切なのは、本人が楽しんでいるかどうかです。
会話基礎力習得には2000時間英語に触れる必要があると、巷ではよく言われています。CDを用いての絵本の「親子聞き読み」はここをカバーしてくれます。絵の助けで日本語に訳す必要はありません。絵本を通して英語圏の生活疑似体験ができます。いつの間にか、英語を聞いた時イメージが浮かぶようになっています。
haveとborrowの違いが分かってきた生徒がMay I borrow your bathroom?と聞いてきた時、山崎はすかさずNo, no, no !! You can use my bathroom, but don’t take it.と返します。have/borrow/useの違いを生徒は感じ取ってくれます。
学校英語の質問にも、日本語を使わずにジェスチャー、絵、英語のストーリーを用いて理解へと導きます。
絵本・児童書の多読とレッスンでの実体験で、生徒たちは英語の持つニュアンスを体得していくのだと思います。
Excel English Club 山崎僚子